「よく寝る子は育つ」は本当です

徳島大学総合科学部助教授 佐野 勝徳


小さい時にこそ早寝・早起きを始め、生活のリズムを整える。その大切さが、科学的にも明らかになっています。

幼児の場合、眠ってから約70分後に成長ホルモンが多量に分泌されます。このホルモンは、骨格や身体各部の成長を促す作用をもっていますが、就寝時刻が遅いと、成長ホルモンの出る量が少なくなります。

夜更かし・朝寝坊など子どもの生活リズムの乱れは、日中の大脳の働きに大きく影響します。私たちは幼児にフリッカー検査を試みました。フリッカー検査とは、心理学でよく用いられている方法の一つで、点滅している光を見せ、点滅の速度を叙じょに速め、つきっぱなしに見えた時の1秒間の点滅回数を調べるものです。フリッカーの値は、大脳がよく目覚め、よく働いているほど高くなります。

フリッカー値は、夜型の子と朝型の子とでは随分と違います。早寝・早起きの子は、朝から高い値を示し、午後4時ごろから徐じょに低くなるというリズムになっています。

これが理想的な1日のフリッカーリズムであり、朝からいきいき活動でき、また知的な活動をするのに適した大脳の働きのリズムです。

一方、「遅寝・遅起き」の子は、午前中のフリッカー値が一番低く、午後3時ごろになってやっと上り始め、夜の8~9時ごろに最も高くなるというリズムです。朝からあくび、朝食を残す、午前中に元気の出ない子、元気に遊べない子、注意散漫な子のフリッカーリズ厶はたいていこのパターンです。

生活リズムの乱れが、自律神経失調症状態を引きおこしたり、性的成熟を極端に早めるなど、心身の異常やおかしさをつくる原因となることも明らかにされてきています。

さて、幼児にとっての理想的な生活のリズムというのがあります。

まず夜は8時半まで、遅くとも9時までには寝るようにし、6時半までに起きるようにします。遅寝・遅起きになっている子には、朝早くに起こすことから始めて下さい。一時的に睡眠不足になりますが、朝早くに起こして、日中戸外でじゅう分に遊びますと、夜は早く寝るようになります。就寝・起床の時刻が日によって大きく異なるのは決してよくありません。一定に保つよう努力して下さい。なお保育所の昼寝は「遅くとも2時半まで」とします。昼寝が遅いと夜早くに眠れません。

誰にも起こされずに自分で起きる習慣(自律起床)を身につけることも大事です。自律起床の子は、たいてい機嫌よく起きてきます。朝の目覚めの良し悪しは、日中の活動に影響します。早起きしたら、散歩などをしてみて下さい。一段と元気になるでしょう。父子関係を豊かにするという意味で、お父さんとの散歩をお勧めします。

後は、朝食(ご飯とみそ汁、それにいろいろなおかずなど)をたっぷり食べて、うんちをしてから保育所、幼稚園に行くようにする

とよいです。ぜひ取り入れてみて下さい。

 


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